あの有名なウラジミール・ナボコフの「ロリータ」ですが、あの本の後半で、主人公のハンバート・ハンバートが成長したロリータことドロレス・ヘイズと再会した際に、ドロレス・ヘイズが、自分の彼氏を引き合いにしてハンバート・ハンバートに言い放つセリフ。
いや、読んだのだいぶ昔なので、うろ覚えなトコロもありますが。
ナニがあったかというと、紅羽さん(S660)をだいぶ痛めてしまいました。
ごめん、紅羽さん……。
今日は、現実世界のお仕事は既にお休み。
……と言いつつ、午前中にZoomの会議に入らないといけなかったのだけど……。
で、そんな会議も終わったあと、紅羽さんのバッフル交換をどうしようかなあと思って。
夕べは、夜中に年賀状を隣街の大きめの郵便局まで投函に行って、ちょっと寝不足。
でもって、今日も、よく晴れてはいるけど、めちゃ寒い……。
どうしよう、やる気ないなあ……と思いつつ、アパートの1階まで下りて紅羽さんを見てたら、なんとなく、まあやるか……という気持ちになって、バッフル交換をすることにする。
うん、このやる気が中途半端な状態、寝不足な状態で作業を始めたのがそもそもの間違いだね。
1. ドアトリム外し……とそれによる紅羽さん傷害事件
運転席側ドアからねと思って、まず、そこのドアトリムを外す作業をする。
先日ご説明したように、S660のドアトリム外しは、
- ドアトリム前方上方の、サイドミラーの裏側辺りにある三角のパネルを引っぺがす(金属製クリップ2個で止まってる。このクリップは刺さってるだけ)
- ドアポケットとドアレバーのところにあるプラスねじを外す
- ドアトリム内側のクリップを、ドアトリムを引っぺがすようにして外す
- ウィンドウのところの引っかかりを外すように上に持ち上げながらドアトリムを外す
です。
まず、三角パネルを外そうとしたのだけど……。
外れない……。
なんか硬くて、それに、寒さに指がかじかんで、思うように外せない。
工具で外そうかとも思ったのだけど、車体や部品に傷が付くし……。
がんばって、えいっ、えいっ、と外してたら、三角パネルがスポーンと飛んで行った。
パネルは、湾曲してて、でもって、地面を転がったせいで表面が傷ついてしまいました……。
が~ん……。
破損その1:三角パネル変形、地面に落ちた衝撃で傷が付く
なんかこの時点でやる気が大きくそげる。
しばらくドアを眺めてたら少し気力が戻ったので、とりあえず、続けることにする。
ネジ2ヶ所を外して、ドアトリムと車体側の間の隙間に指をかけて、内側のクリップをバチバチと外していって、トリムを持ち上げてウィンドウの隙間から外す。
……で、ここで引っかかるわけです。
電装系のハーネスが繋がってるから。
パワーウィンドウのコネクターとシートのヒーターのコネクター。
そのうちパワーウィドウのコネクターは簡単に外れたけど、シートのヒーターのコネクターが外れない。
白い四角いプラスチック。
うん、うん、と唸って外そうとするけど、こんなに外れないものとか思いながら、なんとか外したら……。
プラスチックの部品が飛び出し、中のピンが変形した。
……もしかして、外していけないところを外したのか……?
はい、そうです……(泣
破損その2:シートのヒーターのドアトリム側のレセプタクルを破壊する
外そうとしてたのは、ドアトリム側に固定されているレセプタクルであって、コネクターはそこに刺さってる小さい灰色の部品。
そっちは簡単に外れた。
で、分解しちゃったレセプタクルを元に戻そうとするけど、なかなか元に戻らない。
飛び出した部品はグリスにまみれていて、開けちゃいけない感ぷんぷん。
深呼吸して、動揺を抑えて、部品を観察して、そしたら、正しい付け方が見えてきて、ようやく元に戻せた。
けど、ピンは変形している。
アパートの部屋に戻って、精密ドライバーを持ってきて、慎重に1本1本向きを整える。
はふ~。
で、外したドアトリムを車内の座席に置いたまま作業を再開しようとするけれど……。
破損その3:ドアトリムをすっ飛ばして、地面に落として傷つける
ドアトリムの下になってた工具を取ろうとしたら、力の入れ方が悪くて、そのままスパーンとドアトリムが座席から滑り出し、駐車場の地面にすごい音を立てて落ちる。
おいおい……。
拾い上げると、新品、新車のドアトリムに立派な傷が付いていました……(泣
以上がドアトリム外しによる紅羽さん損傷事件の全容でした……。
この後もいろいろあって、今日は作業を止めようかと思ったんだけどね……。
2. バッフル取り付け……で遭遇した想定外
ドアトリムの件で落ち込んだけど、気を取り直して、作業を進めることにする。
取り付けられてたTS-C1730を外して、プラスチックのスピーカー取り付けキットも外してみる。
……あれ? 黒子(アルト HA25S)とゼンゼン違う……。
これナニ? と思いました。
ドアのインナーパネルにあるのはネジ穴ではなく、四角い穴。
上には、樹脂製のナットホルダーにハマったナット。
下2ヶ所は、タダの穴。
なんじゃ、こりゃ……。
スピーカーの取り付けキットは、上のナットにボルトで固定されていて、下は、プラスチックの突起でドアに刺さっていた。
あと、気がついたのは、スピーカーホール全体の形状。
なんで下の方にえぐれてるんだろう。
これがS660のトレードインスピーカーで雨漏りが起こりやすい原因なんじゃないのかなあ。
とりあえず、UD-K614の説明書を読むと(あらかじめ読んでおけよ>自分)、上のナットホルダーを取り外し、合わせて3つの四角い穴にボルトを通してUD-K614をナットで固定せよとのこと。
付属のボルト、ナットを見ると、黒子さんに使ったUD-K616のM5に対して、もっと太いM6が使われている。
……M6?
M6用のスパナ、K、ないよ?
慌てて、近くのホームセンター(歩いて行けるので便利)に行って、10mmのレンチを買ってくる。
まあ、それはさておき。
でも、このまま無理にナットとか締め付けたら、塗装が割れて腐食の原因になるよねえ。
とか思ってたら、四角い穴の下の右側の方、下の縁が塗装が割れていて、指でなぞると塗装が剥がれた。
あわわ~。
赤いタッチアップペンはないし、ここは見えないところだからと、黒子さん用のアーバンブラウンパールのペンで補修しておく。
あと、塗装割れ対策に、セロハンテープを表面に貼って気持ち保護することにする。
で、次は、スピーカー用の穴の隙間だね。
UD-K614をあてがってみて、下の縁の位置を確認したら、本当にギリギリ。
車体側の縁のRが付いているところにかかるくらい。
ギリギリなのではっきりとはわからないけれど、これは、そのまま付けたら、いくらUD-K614側にエプトシーラーが付いているとはいえ、水漏れしてしまう可能性があるなあ。
う~ん、とりあえず、ドア側にもエプトシーラー貼って隙間を減らす努力をするか?
とりあえず、上の写真のような感じ。
さっそく、UD-K614を取り付けてみる。
上の2枚の写真を比較すると、狭いかもしれないけどドア側の穴の外の縁の平らな部分とバッフルの面とが有限の面積で重なっているようにも思える。
大丈夫だと良いなあ。
あ、ちなみに、スピーカーホールの向こうには、黒子でも使ったエーモンの吸音材を貼って(今回もハデに曲がった)、あと、同じく、その右側奥に黒子でも使ったエーモンの制振材2枚を貼ってみる。
3. スピーカー取り付けとドアトリム戻し……は特に問題なく
さて、ここまで来たら残りは簡単なはずだ。
外したスピーカーの縁に貼ってあったやっぱりエプトシーラーの残骸を剥がす。
そして、新しいエプトシーラーを貼っていく。
紅羽さんの天井の上で作業。
キャンバスだと、その上にものを置いたり、作業したりできるよね。
……いや、本当はやっちゃいけないんだろうけど。
黒子の時は気にならなかったけど、今回は、TS-C1730の永久磁石部分がワッシャや紅羽さんの車体に張り付いて、スピーカー取り付けに手間取る。
どうして黒子さんの時は大丈夫だったんだろうか……。
で、とりあえず、取り付け完了。
今回は、防音クッションなしで。
付けようと思ったら後から付けることは可能だし、ネットで見たブログで、防音クッションがスピーカーのコーンにかかって良くないことになる場合もあるというのもあったので。
……で。
カロッツェリアの適合表によると、S660の場合でも、UD-K614を付けるとドアトリム側のスピーカーのところのリブにネジ頭が当たるので、リブの切断が必要とある。
でもって、今回も気にしない。Kは、気にしない。
ドアトリムを戻す。
今度は、スピーカー近くのクリップが刺さらない。
黒子さんのように柔軟には作られていない、しっかりとしたS660のドアトリム。
でも、ドアは閉まるからいいかなと思った。
でもって、ドアを閉めてKの脚が当たったら、バチンと音がした。……クリップは刺さったみたい……。
結果オーライ。
ということで、ここまで2時間。
やっぱりかかったなあ。
疲れたし、日が傾いてきたので、今日はここまで。
後片付けをして終わり。
4. まとめ
……にしても。
相変わらず、情弱なKだよね。
事前に調べればわかったことがいっぱいあった。
コネクターのレセプタクルだって痛めずに済んだはず。
スピーカーの取り付け状態もググれば事前に情報は手に入って、対策を準備できた思う。
あと、Kが事前にチェックしてたサイトやブログには、あのスピーカー取り付け用の穴の形状やその周りの取り付け用の四角い穴の写真、普通にあったよ。
見ても目に入ってなかったというカンジで処置なし。
でも、まあ、とりあえず、バッフル交換は無事にできたのでよしとするか。
紅羽さんには、痛いことしてしまって、申し訳なかったと深く反省しつつ……。
ちなみに、あの後、紅羽さん用にソフト99のタッチアップペンをネットで買おうとしたら、ホンダのフレームレッド(カラーナンバーR50)は、ソフト99のラインナップになくて、調色しての販売になっていた。
ふ~ん。
まあ、そんなに高くないみたいだから、注文する。
ちなみに、傷を付けてしまった紅羽さんのドアトリムのところには、バンソウコウを貼っておく。
黒子さんには、実は既に2ヶ所貼ってある。
紅羽さんも黒子さんも、バンソウコウ、これ以上増えないといいなと思う。
増えないようにしようと心に誓う。