微熱が続いているので、念のため今日も現実世界のお仕事をお休みにした。
いくつか会議があったので、それだけZoomで出たけど。
喉の違和感と咳だなあ。
体温は、一時期37.1度まで行ったけど、今は、36.6度。
多分、明日は正常に戻っていることであろう。
そういえば、ブエノスアイレスで見つけた謎のひょうたん型野菜ですが、カボチャだったとわかりました。
というか、Wikiのカボチャの項目に写真が出てるよ。
こんなカボチャが普通にあるんだねえ。
米国のアルテミス計画は、アルテミス1号の打ち上げが延期になったけど、アンディ・ウィアーさんの「アルテミス」を読み進めてます。
帰りの飛行機の中で読み始めたのだけど、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」みたいに続きが気になって一気に読ませてくれる、という感じでもなく。
機内では上巻も読み終わらずに、お休みになった今日、続きを読んでるだけど、それもやっぱり、イッキ読みとはいかず、ぼちぼちと読んでます。
下巻の半分でクライマックスに入りかけてるけどね。
「火星の人」があって、最新の「プロジェクト・ヘイル・メアリー」があって、この「アルテミス」はその間というコトですが、Kの知る限りあんまり評判になってなかった気がしますがどうでしょうか。
やっぱちょっと他の2作に比べると少し地味なんだよねえ。
主人公は、「火星の人」や「プロジェクト・ヘイル・メアリー」と全く同じ、ロジカルなモノの考え方をする砕けた性格で、テクノロジーに明るくて、手が動いて、そしてちょっとだけ自分に甘くて……ただ女性だってだけで、アンディ・ウィアーの小説は皆同じ人が主人公な感じだよね。
まあそれはよくて。
近い未来に実現してると思われる月面都市の描写はめちゃくちゃ精密で、リアリティがあって、生活感があって、現実感があって、そこもまたアンディ・ウィアーだなあとお思いますが……。
そういう意味では佳作だと思いますが……。
話の本質部分が、残りの二作に比べるといささか小さく感じられる。
考えてみたら、「火星の人」だって、個人の生存の話で、そんなに大きな話じゃなかったんだけど、世界中が注目するという意味で、マーク・ワトニーは紛れもないヒーローだったわけですよ。
多分、もしかして、アンディ・ウィアーは同じノリでジャズ・バシャラを描いたつもりなのかもしれないけど、両方とも普通の人として描いてたつもりなのかもしれないけど、彼女は感情移入しづらいし、スケール感が小さい感じがする。
もちろん、ジャズ・バシャラはとてもリアルな存在で、よく描いたと思いますが。
まあ、そんな感じでちょっと「火星の人」や「プロジェクト・ヘイル・メアリー」には見劣りしてしまうのかなあ。
多分、「アルテミス」へのそんな評価を感じ取って、3作目の「プロジェクト・ヘイル・メアリー」は、あんな荒唐無稽なめちゃくちゃな話になったのかもしれない。
そういう意味では、傑作「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を生み出すバネとなったということで価値がある作品かもねえ。
ああ、もう少し華があったら、最近の米国の宇宙開発の話題に乗っかってすぐ映画化という話もあったかもしれないのになあ。
まあ、悪くない話で、SF作品としては間違いなく佳作ですが、ただエンターテインメント性というか、スケール感というか、派手さがないのが残念。