先日Ki●dleにダウンロードされた鮫島圓さんの「狐の掟」を読んだ。
ページをめくっていって、あれ? この話ってどこかで読んだような……とか思ってたら、「蓬莱トリビュート」からの再録が結構あるのですね。
まあ、「蓬莱トリビュート」の電子化と思えばいいのか?
「蓬莱トリビュート」に入ってないのもあるし。
「異類の娘【虎】」と「狐の掟」は好きなので、しみじみと読み直す。
よくわからないのは、「異類の娘【虎】」で、どうして嫁さんは旦那さんを捨てたのかなあ。
日常生活でかなり無理をしてたのだろうか。
原作の「太平広記」を読んだらわかるのか。
そういえば、中国の獣人譚で虎の話は、虎から人、人から虎に変身する際に「人の皮を身に着けて虎から人になる」、「虎の皮を脱ぐことで人になる」の2パターンあり、どちらなのか、脱ぐ、身に着けるがどういう順番、どういう組み合わせで起こるかで話の類型を分類できるらしいです。
「異類の娘【虎】」は、
(虎の皮を脱ぐ)虎→人、(虎の皮を身に着ける)人→虎
と、虎革の2変身パターンと分類できるわけですね。
というか、それくらいものすごく獣人譚があるというコトなんでしょうが。
ネットをググってたら宮教大の島森哲男さんという方の資料が落ちてたので、それを読んだのですが。
この方の表記だと、
[虎 →](ー(マイナス)) 虎革 → 妻 → (+(プラス)) 虎革 → 虎
というカンジかな。