実はあんまり気乗りがしなかったんですが。
でも、まあ、チェックしにいかないわけにはいかないなと思って。
スタバのバターキャラメルミルフィーユフラペチーノを試しに行きました。
なんかまたミルフィーユが一個まるごと入ってそうな雰囲気で、今年のスタバのフラペチーノのこってり系の最終形態かと思ってて。
何回か書きましたけど、もう、K、あのノリ、ついていけなかったところがあったので。
というコトで、コワゴワ店頭で頼みましたが……。
いや、よかったよ!
うん、美味しかった。
風味の良いカスタードクリームとホイップクリームの合わさったフラペチーノというカンジで。
確かにしっかりした味だったけど、くどくはない。
再起のあのこってり路線を思えば、あっさりしてるとも言えます。
甘さがしつこくないのがイイネ。
そいでもって、そこに、ファインティーヌというらしいのだけど、ミルフィーユを思わせるさくさく、ざくざくのパイ生地を固めたような小さな四角いフレークが、良い食感。
それが絶妙。
うん、コレだと、「ケーキを飲み物にした」と言われてもポジティブに受け取れる。
絶対ケーキじゃないです。
ちゃんとしたフラペチーノです。
ケーキ味のフラペチーノは、ケーキではなくフラペチーノなのです。
ケーキをクラッシュしてシャーベットとクリームと合わせて盛り付けたらケーキ味のフラペチーノになるなん素人発想ではない、かなりうまく計算された、高度なレシピだと思いました。
これはいい!
なんか、今年、ぶっ飛び続けたスタバのフラペチーノの、最後に登場した「良心」だと思った。
これまでのただごてごてと要素を山盛りして盛り付けただけの今年のスタバフラペチーノとは一線を画すカンジ。
レシピの組み立ての精密さからすると、なんか、これまで新人さんに好きにやらせて、最後に熟練のプロが登場してきたというカンジがしますね。
よかった。
ところで、ぜんぜん関係ないですが……。
日経新聞のオンライン版で読んだんですが、コラムに面白い記事が出てて。
「オオカミを操る寄生体 群れのボス指名、野心あおる」というものです。
トキソプラズマに関する記事です。
ほら、他の生き物に寄生してその寄生した宿主の行動に影響を与える一連の寄生体っているじゃないですか。
「ひぐらしの鳴く頃に」ですね。
あっちは、フィクションだけど。
トキソプラズマはその中でもかなり有名なヤツで、ネズミとかに寄生するとネズミの猫に対する忌避感(恐怖心)を抑えてしまい、猫を恐れなくなる。
結果、猫に食べられるんだけど、それって、猫が最終宿主であるトキソプラズマにとっては、猫に食べられるのは都合が良いとか……。
で、今回の日経のコラムの記事は、アメリカのイエローストン国立公園のハイイロオオカミを調べた論文の話で、トキソプラズマに感染した狼は群れのリーダーになりやすいというもの。
「寄生体がボスを指名する」という表現が面白かった。
原因は推測となってるけど、脳に寄生したトキソプラズマがその狼の攻撃性を高め、リスクの高い行動を取らせるからではないかという話で。
さらには、こういう狼がリーダーの集団は、リーダーがリスクを恐れずピューマの群れにも自分たちの群れに狩りをさせるようになるのだけど、そのピューマはトキソプラズマに感染している可能性のある生き物で、これによって自分たちの狼の群れ全体にトキソプラズマの感染が広がっていく可能性があるというトキソプラズマには都合の良い状況を作っていくそうです。
この論文の重要なところは、トキソプラズマが、ネズミとかの個々の行動なんかではなくて、知的な狼さえも(あと、その集団もね)トキソプラズマに影響を受ける、だったら、人間も受けるのでは……と思わせてしまうところと、日経のコラムは結んでいます。
う~ん。
ちなみに、もちろん、人間もバリバリ、かなり多くの人たちがトキソプラズマに感染してるんですよね。
Kの周りには、しばしば、なんでこの人はこう攻撃的なんだろうと辟易とさせられる人がいて、そういう人がえてしてリーダーシップを取っていったりするわけですが……これからは、これってトキソプラズマに操られてるだけ? とか思っちゃいそう。
ちなみに、この日経の記事、面白いことも指摘していて、トキソプラズマの感染率が高い国にサッカー強豪国が多いそうです。
さて、今回の世界的スポーツ大会の主役は一体誰なんでしょうね?