先日スタバでメロンフラペチーノを買ったら、もらったカップに店員さんのメロンのイラストが付いていた。
そのぐち中&田口ケンジさんの「山、田畑、時々レイヤーお姉さん」ってマンガがありますよね。
K的には、世間の凡百のコスプレモノマンガは、全体的にイマイチ。
その中で「この着せ替え人形は恋をする」は奇跡的に出来がいいけど……と思ってたのですが……。
いや、「山、田畑、時々レイヤーお姉さん」も、1巻出た時に買って、1話目だけ読んで、その時は、山奥で深夜にコスプレするお姉さんってナンなんだろうと思って、そこで読むのやめちゃってたんですよねえ。
で、最近、2巻が出たので、それ買って、改めて1巻の頭から読み直し始めたのですが……。
ごめんなさい!! メチャクチャ面白かったです!!!
いいわぁ、これ~。
ま、確かに話のノリがわからないところで、1話目は引いちゃうかもしれないところはあったけど、この24時間営業しないコンビニが一軒しかないようなド田舎で、道の駅に勤務しながらネットと通販を頼りにコスプレの趣味を押し通し続けるなぎさ姉えさんと彼女を密かに想い続ける中学生の翔太くんの、この話は、面白い!
失敗している凡百のコスプレモノマンガは、表現手段の一つであるコスプレをうまく表現できずに作中の中で殺してしまってつまらなくしてしまうとか、マンガ自体の表現とこのコスプレがぶつかってどちらも面白くなくなるとか、まあ、そんなパターンもありますが、こちらは、うまくバランスが取れてる。
というか、コスプレは、キモを押さえて、技術などのディテールはあまり踏み込まずに、出き上がりで良いコスプレを描きつつ、マンガの話自体は、美人で可愛いなぎさ姉さんが、もうひたすらに周囲を見ずに自分のオタ活に突き進む横で振り回される翔太くんの可愛さがたまらないラブコメとしても秀逸。
全体的に、レベルの高いラブコメマンガになってるのです。
あと、なぎさ姉さんが可愛いしね。
あと、翔太くんも可愛いけど(笑
2巻から登場する冬子さんも、カッコいい。
冬子さんも、最初「この着せ替え」のジュジュさんっぽいよねとか思ってたけど、この男前の良さは、まったく冬子さんとして独立の魅力がある。
なんか、思うんだが、結局、コスプレモノマンガのキモは、コスプレ自体を描くのではなく、コスプレを楽しんでる人物を正しく描くことなのだろうなあ。
あと、作者さんのコスプレに対する深い愛も感じる。
絵が、レイヤーさんをよく描いているなと思った。
立ち方、見せ方、衣装の着こなし方。
多分、たくさんのレイヤーさんの写真を見て研究したんだと思います。
写真と言えば、この話は、各話ごとに「田舎とレイヤー」とでもタイトルを付けたくなる、田舎の風景とレイヤーさんの違和感を感じさせる一枚物のイラストが付いている。
かなり細かく描き込まれたイラストを各話用意するのはそれだけでもエネルギーいると思いますが、このイラストがイイネ。
田舎の風景となぎさ姉さんたちの完璧なコスプレの組み合わせの違和感がハンパない!
2巻からは冬子さんと2人になるし、2巻後半からは、翔太くんも参加して3人が田舎の風景の中に消してハマらない(時々妙にハマってるときもある)コスプレ姿を披露してくれるのが面白いわ。
話的にも、2巻最後で翔太くんの秘められてたコスプレの才能が明らかになるところも燃えるぜ!
ということで、Kindleシリーズ購読をポチッとな。
あ、なぎさ姉は可愛いのだが、メガネがなあ。
メガネっ娘でなければ、K的にはカンペキなんだが。
……それにしても、都内まで出かけないと手に入らないモノがいっぱいあった○十年前とかと比べて、通販や配信で、日本中どんな場所でも電気とネットがあれば情熱次第でオタク趣味が全開でエンジョイできる、そんな時代は良い時代だなあと思ったよ。