「きゃんでぃ亭」のKのブログ

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ブチルゴムを扱う際は、普通、ポリ手袋を使うよね(黒子(アルト HA25S)デッドニング その2 ―リアドア完了編―)

今日は、朝にカー用品屋さんに出かける。

店長さんと相談。

黒子(アルト HA25S)の外装の傷や塗装の痛み等々をなんとかできないか相談。

一通り状態を見てもらい、あとは店長さんの方で取引先の板金屋さんに相談してもらうことにする。

あと、入荷未定の紅羽(S660)用のカロッツェリアのメタルインナーバッフル、UD-K614については、品物の確保は引き続きお願いするけど、作業の方は予約しないというコトに。

昨日の黒子のデッドニング作業から、取り付けは自力でも何とかなるんじゃないかと思えてきたので。

店長さんは、既に紅羽の作業用にエプトシーラーとか確保していて、申し訳ないので、引き取りますよと申し出ましたが、当然ながら大丈夫、大丈夫と、笑顔で断られました。

申し訳ない。

ついでに、黒子のフロントドアの作業用に、UD-K616も1組、注文する。

まあ、これくらいはここで買わせていただきます。

 

帰りに床屋さんで髪切ってもらって、アパートに戻ったら、黒子のデッドニングの右のリアドア。

なんか、K、疲れてたみたいで、プッシュリベットが外れなくて、イライラした勢いで、ドアトリムを痛めてしまう。

黒子さん、ごめん。

なんだか、疲れてると、作業で不味いことが起きたときにもストップが効かなくなって、事態を悪化させるのだよな。

実は、この前に、駐車場から出るときに黒子さんのお腹をぶつけてしまってて、そちらでも黒子さんにダメージを与えてしまっている。

今日はダメな日だ……。

気を取り直して……。

ドアトリムを外してみると……なるほど、こちらは、こう来たか……。

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右のリアドアのドアトリムを外してみた状態。こちら側のスピーカーは、左とは違って、ブチルゴムも剥がさずにビニールのスピーカー位置のトコロだけくりぬいて設置してある。

左は、防水ビニールの端を切り落としてたけど、こちらは、スピーカーのトコロだけくりぬいて、設置してる。

スピーカーを外すと、より状態がはっきりと……。

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スピーカーと取り付けキットを取り外した状態。う~ん、ブチルゴムに触れずに作業してますね。まあ、賢いです。

左側と違って、ブチルゴムはそのまま触らずにいる。

ちょっと作業した店員さんに対してイラッとしたけど、すぐに反省することになりました。

ビニールを切り落として、剥がして、残ったブチルゴムを取り除きにかかったのですが……。

……しんどかった。

死ぬほど辛かった。

必死に取り除く。

やってると、作業した店員さんの気持ちもわかります。

たいした作業料でもないのに、それにきっと簡単なスピーカー取り付けとして混んでる工場の作業スケジュールに入れ込んだのに、このブチルゴムで労力と作業時間がものすごいことになったら、やってられないと思います。

左側で挫折して、右側はビニールそのまま……それは、営業判断として正しいと思います。

というか、こんなコトをやらせようとしてたのは申し訳ない。

敢えて何か言うとしたら、作業の途中で相談いただいても良かったかなと。

聞かれたら、こりゃ無理ッスね、とKも言った……かな。いや、でも、やらないとわからないよね、これ。

なに言ってんすか、ちゃんとやってくださいよ、と言った可能性大。

店員さん、ごめんなさい。

とにかくひたすらブチルゴムを取り除こうとするのだけど、もう、両手の指がブチルゴムまみれになってもゼンゼン取れない。

ブチルゴムをもってしてブチルゴムを取り除くという昨日の作戦も、取り除くべきブチルゴムの量が多いと、うまくいかない。

手に持ったゴムの塊でドアのゴムを取ろうとすると、逆に、手に持ったゴムの半分がごっそりとドア側に持って行かれたり。

仕方ないから、指先でひたすらこそぎ落とすしかない。

しばらくやってて、完全に取るのはあきらめる。

最後は、多少ブチルゴムが残っててもシールの役割をしてくれるだろうからいいよね、ということで、あんまり厚く残ってるところだけないようにして、あきらめ。

ブチルゴムまみれの手だとこれ以上作業できないと思い、一旦、駐車場から部屋に戻って、手を洗う。

お湯で洗っても、なかなか取れないよ。

洗ってる間に、親指の爪と皮膚が剥がれて、その隙間にブチルゴムが入り込んで、ぎゃー、イタイ!! となる。

というかさ、なんで、K、素手でブチルゴムを取ってたんだろう。

ポリ手袋とかすれば良かったよね。

K、アホすぎ。

毎度のことだけど。

とりあえず、手を洗えるだけ洗って、作業を継続。

この後は、昨日より楽。

貼れるトコロに制振材を貼る。

昨日、左には8枚貼ったので、こっちも8枚貼る。

もう少し貼れそうだったけど、まあ、バランスで。

吸音シートは、昨日以上に斜めってしまったけど、許してくれ。

今日はだいぶ集中力がないです……。

UD-K616をドアパネルに取り付け、取り外したスピーカーは、昨日のように縁の潰れたクッションを剥がしてエプトシーラーを貼って、UD-K616に設置する。

スピーカーを付けたら、防音用のクッションをスピーカーの外周に立てるように貼る。

あとは、切り取った防水ビニールの端っこの処理として、ブチルゴムテープを貼ってビニールをドアパネルに密着させて、できあがり。

あ、これも最初から気がつけよというカンジだけど、昨日みたいにビニールが余って襞になるのを避けるためには、ブチルゴムテープはドアパネルではなく、ビニールの内側の方に貼って、ドアにくつけるのがいいみたいです。

……当たり前だよね。

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とりあえず、右のリアドアの作業は終わり。こんなカンジ。今日は集中力がなくて、いろいろ雑だったけど、見えるところの見た目はそれなり。

ドアトリムも戻して、あと、プッシュリベットも付けて、完成ー!

 

……で。

わくわくしながら、ドライブしながら音の様子を聞いてみるよ。

音は……。

めっちゃいいよぉおおおっ!!!

まず、オーディオを鳴らした瞬間に、これまでスイッチをオンにしたときになにが鳴ってるかわからないけど、とにかくなにかうるさいという、リアスピーカーを付けた後に起きてた現象がなくなった。

全体に、音がクリアになり、妙な音圧が消えた感じ。

音の細部を聞くためにボリュームを上げても耳がうるさく感じない。

多分、位相のずれた音とか反響とかが減ったんだと思う。

さっそく、曲を聴く。

鳴らした音は、リムスキー・コルサコフの「交響組曲シェヘラザード」のシャルル・デュトワモントリオール響。

「シェヘラザード」としては定番というか、廉価版だけど、多分、「シェヘラザード」としてはかなりいい、表情が豊かで活き活きしてて、鮮やかで、目の前にシンドバッドの乗る船の舳先に砕ける波の飛沫とか、風に吹かれる砂漠の砂の粒のキラキラとか、艶っぽいお姫様の衣装のふわりと流れる裾とか、夜の星、月の明かりとか、目の前に鮮明に浮かんでくる、「シェヘラザード」の定番で名盤ですわぁ。

……って、それは良いけど、今までこれを鳴らしても、なんか平板的というか、色がないというか、本来のシャルル・デュトワの「シェヘラザード」らしからぬ物足りないカンジだったのですが、それが、今度は色がある。

低音、高音がすっきりして、キレイになって、それまで埋もれて聞こえてこなかった楽器の音、ファゴットとかチェロとかが裏で刻んでる音もくっきりと聞こえる。

「シェヘラザード」独特の高音で細く長く鳴るバイオリンの音も色気が戻ってる。

すごいわ~。

永遠に聴いていられる。

もう、車降りたくない。

一方で、ボーカル曲を鳴らすと、そこまでの感動がない。

高音、低音がすっきりクリアにキレイになってるけど、多分、中音域の向上はまだまだなんだと思う。

フィーダーで音をフロントに振ったり、リアに振ったりすると、やっぱりフロントが濁ったカンジがするんで、フロントドアがまだ処置手つかずだからだろうかね。

ここも早々に処置したいと思いました。

最後に、音を鳴らしながら車を降りてドアに手を当ててみた。

リアのドアの振動はなくなってはいなかったけど、フロントと同じくらいにはなっていた。

まあ、逆に言うと、フロントと同じくらいにしかならなかったというコトだけど。

もう少しがんばる余地があるかもね。

 

まとめ。

リアのスピーカーを入れたあとに起きてた、なんとなくうるさい、という現象が解決。

高音、低音がくっきりすっきりし、うるささがなくなったせいで音量を上げられるようになったせいもあると思うけど、音の細部がはっきりと聞こえるようになった。

バッフルと吸音材と制振材だけでここまでとはびっくり。

一方、フロントの処置も必要だと思う。

座る位置で聞こえてくる音はフロントの寄与が大きいので、フロントも処置して、こちらの音もクリアにすればもっともっと良くなるよね。

あと、リアドアはまだまだ共振を押さえる余地はあるみたいなので、制振材を張り付けるだけでなく、インナーパネルの開口部に制振シートを貼り付けてそれを塞ぐなどすれば、もっと良くなるかも。

これも将来の課題だね。

とりあえず、まず、できるだけ早く、今回のリアドアにしたのと同じ処置をフロントドアにしたいですわ。